2019年10月23日のにんげん研究会レポート

10月23日、湯梨浜町松崎にあるゲストハウス「たみ」でにんげん研究会(以下、にんけん)がありました。今回は、蛇谷りえさんと鳥取大学の学生・教員に加え、ゲストリポーターの金川晋吾さんが参加してくださりました。

 はじめに、ゲストリポーターの今林由佳さんと金川晋吾さんが以前にんけんに参加されたときに感じたことを映像にしてきてくださりました。今林さんは、撮影禁止である「たみ」をイラストでその場の雰囲気を、金川さんは、何かその場を表す言葉を当てはめるのではなく、感じたことそのままの言葉で伝えてくださりました。お二人が伝えてくださったことは今後のそれぞれの活動に活かされていくと思います。

 今回は、これまでのインタビューをかたちにする発表に向けた進捗報告を前回まで同様「グー」「チョキ」「パー」の3グループに分かれて行いました。以下は、私が参加したグループで行われた話です。

ある人は、社会に出る前の大学生の揺らぎやすさを伝えたい、と今就職活動真っただ中の友人にインタビューをされていました。風景映像に音声を重ねた映像で、ちょうど5分で終わるというこだわりがあり、その話題で盛り上がりました。インタビューした人の個性が質問に表れていたり、そのままのインタビューが聞けて2人の関係性がみえる空気感も感じられたりすごく楽しい発表でした。また、お世話になっている先生にインタビューした人もいました。パワーポイントで内容がぎゅっと濃くまとめられており、上手なレイアウトで視覚的にも分かりやすい発表でした。その中にインタビューをして感じたこと、考えたことを交えていて、その先生について+その人からみた先生についても知ることができる発表ですごく面白い発表でした。先生の見た目や雰囲気についてももっと知りたいとの声も上がりました。他にも、身近な人ではなく、まだ関係が全くない人にインタビューしようと勇気を出して頑張っている人もいました。一度インタビューを断られてしまい、次の一歩が重たくなってしまったみたいですが、その葛藤をそのまま何かしらの表現でみせてもらえても面白そうだという意見も話し合いの中で出ました。本番どのような形になるかまだ分からず、これからどうなるのか楽しみです。

 最後に全員で集まって、最終発表会をどのように行うのか意見を出し合いました。大学で行うことで時間や場所を多く使えるのではないか、「発表コーナー」「映像コーナー」「その他コーナー」で分かれるFesっぽい感じはどうだろう、話したい人だけ自分の展示の前に残って…でもそれじゃ語りが面白い人が回れないし、見る側の負担が大きいかも、発表が好きじゃない人も聞く側も心地よくが第一、感想を付箋で残せると嬉しい、記録を残したい、無理に残さず記憶、語りで残るのも…いやそれでいいのか、などたくさんの良い意見が出ました。発表するときは、3つトラブルが起きても大丈夫なものづくりを、アウトプットまでが作品だ、とアドバイスもいただきました。

 次回のにんけんでは、「発表コーナー」「映像コーナー」「その他コーナー」の3つのグループに分かれて、熱量はどんなものか、予行練習を行います。そして、ゲストリポーターの今林由佳さんも参加してくださります!よかったらぜひお立ち寄りください。