映画「記憶との対話〜マイノリマジョリテ・トラベル、10年目の検証」 上映会+トークイベント

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「にんげん研究会」(にんけん)とは、鳥取大学の学生らといっしょに、"にんげん" をテーマに研究する集まりです。3月は、鳥取市にある「ことめや」を会場にして開催します。 

様々なマイノリティ性を抱えた表現者が集まって創られたパフォーマンス作品「東京境界線紀行『ななつの大罪』」(2006年発表)は、表現活動における〈障害〉の概念への問題提起として大きな評価を得ました。その伝説的なパフォーマンスの記録と、作品に関わった人たちの10年後を検証する映画「記憶との対話」(http://mimajo.net/)の上映を通じ、〈障害〉と〈健常〉の境界線の再考、障害と表現活動、そして多様な人々と共に生きる地域の姿を考えます。

 パフォーマンスを製作した「マイノリマジョリテ・トラベル」と、映画を製作した「マイノリマジョリテ・トラベル・クロニクル実行委員会」の活動紹介、映画上映(約60分)後、映画が提起する問題をきっかけとしながら、ゲスト(実行委員会代表:樅山智子さん、事務局:長津結一郎さん)を交えて、参加者と共に対話を深めていきたいと思います。

 

開催日時:2018年3月16日(金)18時〜21時

会場:ことめや(鳥取市瓦町527)

参加費:無料 定員25名(先着順・予約不要)

ゲスト:樅山智子(作曲家)、長津結一郎(九州大学助教

司会:蛇谷りえ(うかぶLLC)

 

 

地域社会の記憶と文化のためのメディア・プロジェクト

主催:鳥取大学にんげん研究会・地域学部附属芸術文化センター 五島朋子

鳥取大学:人口希薄化地域における地域創生を目指した実践型教育研究の新展開(戦略3ー1)支援事業

お問い合わせ うかぶLLC 蛇谷りえ

・メール jatani@ukabullc.com

・電話 0858-41-2026(たみ)

 

*マイノリマジョリテ・トラベルとは?*

代表・樅山智子の呼びかけで2005年に立ち上げ。2006年に「障害」と「健常」、「マイノリティ」と「マジョリティ」の境界線に問いを投げかけ、その線引きの行為を可視化するパフォーマンス作品「東京境界線紀行『ななつの大罪』」を発表。表現活動における「障害」の概念への問題提起をし、その先見性と実験性が評価された。

公式サイト

http://mimajo.net/

Facebook

https://www.facebook.com/mimajo2005/

 

*ゲストプロフィール

樅山智子 

(作曲家、マイノリマジョリテ・トラベル主宰) 福井生まれ、ニューヨーク/カリフォルニア育ち、東京在住の作曲家。スタンフォード大学にて作曲と文化心理学を二重専攻し卒業。文化庁新進芸術家派遣制度研修員としてオランダ王立ハーグ音楽院作曲科留学。世界各地で領域を横断するサイト・スペシフィックなプロジェクトを展開し、社会的マイノリティのコミュニティや異分野の専門家等との恊働を通して、同時代的かつ民俗的であるからこそ現代社会に対するコメンタリーとなりうる音楽を探求している。 https://www.tomokomomiyama.com/

 

長津結一郎 

九州大学大学院芸術工学研究院助教東京藝術大学大学院修了、博士(学術)。専門は文化政策、芸術社会学。異なる立場や背景をもつ人々同士の協働と、そこにあるアートの役割について探求している。2018年2月発売の著書『舞台の上の障害者:境界から生まれる表現』(九州大学出版会)にてマイノリマジョリテ・トラベルに関するフィールドワークを掲載。その他、これまでの企画に『東京迂回路研究』などがある。