11月22日 にんげん研究会レポート

 2017年11月22日に、にんげん研究会(以下にん研)がありました。今回はたみの蛇谷さんと鳥取大学関係の参加者5名の計6名の参加者がありました。会の始まりには「体調と気分はどう?」というちょっとした質問コーナー的なものがあって、それぞれの近況を報告し合いました。「寒くなると寂しくなっちゃう」学生たちとは対象的に、社会人の方たちは一人の楽しさを分かっておられるようで、自分も早く自分一人で立てるようになりたいなぁと思いました(笑)中には「にん研があるから仕事が頑張れる」と仰ってくださった方もおられて、にん研は「居場所」とか「広場」みたいな役割もあるかもしれないと思いました。

 さて今月のにん研は、これまでメディアプロジェクトの中で取り組んできたインタビューの内容を、それぞれが一度編集してみて、それをみんなで見せ合おうという内容でした。先月の記事でも紹介しましたが、記事を編集する上での制約は以下の10個です。

 

▽A4サイズの紙にまとめる。

▽「〇〇を集めている人」をタイトルにする。

▽取材対象のプロフィールなどの基本情報を載せる。

▽実名ではなくあだ名やニックネームなどの仮名を使う。

話し言葉で書く。

▽手書きで書く。

▽質問者である「自分」の痕跡、「私」という立場を残す。

(自分はどう思ったとか取材対象との繋がりなど)

 

僕の記事は例えるならWordで作ったレポートのような文章やレイアウトで、参加者の皆さんには「読みやすい」という感想をいただきました。確かに自分でも見やすい出来栄えになって満足感はあったのですが、僕自身は他の参加者さんの、「イラストをたくさん散りばめた記事」とか、「インタビューの最中に思ったことやインタビュー対象のリアクションなどを”ライブ感覚”で文章の中に盛り込んでいた記事」が気に入りました。でもそこはそれぞれの個性だし、記事ごとに全く違うスタイルを楽しめるのも手書きの良さかなと思いました。

それぞれ編集に挑戦してみた感想の中には、「まとめをどうするか悩んだ」とか「着地しづらい取材の仕方だったと気づいた」など「まとめ」に苦労しているというものが多くありました。それに対しては「このメディアプロジェクトは研究でも調査でもないから、自分が素直に”面白い”と思った頃を、読者に”見て見て!”ってそのまま記事に落とし込むような感覚でいいんじゃないか」というような意見が出ました。確かにこのメディアプロジェクトに何か意義を満たせようとすると途端に学術的になって緊張してしまうので、例えるなら「自分が新しく見つけた好きな音楽を友だちに聴かせてあげる」時のようなまったりした気持ちで肩の力を抜いてもいいのかなと思いました。それができるのがこのにん研の良さだと思うし、そうやって意義とか考えないで「まとめられないなら、あえてまとめない」というのもにん研らしくてぴったりだと思います。

さて来月12月15日のにん研では、それぞれがさらに完成品に近い状態の記事を持ち寄って、今回のように見せ合いっこします。今月お互いの記事を見せ合った結果、それぞれの記事がどのような形になるのか、僕も楽しみです。ちなみにこの15日はにんげん研究会の忘年会も兼ねていますので、メディアプロジェクトに興味がある方、お鍋が食べたい方は、300円を握って「ゲストハウスたみ」に是非お集まりください。