にんげん研究大発表会2018

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私たちの幸福は、大きな世界に関わる経済発展だけではなく、にんげん同士がつくる生活の中にあるのではないでしょうか?なんとなく遠く感じる「社会」を帰る前に、にんげん一人一人の違いを認め合い、一人一人が身の丈にあった生活をつくり、地域に関わっていくことが、幸福になるための近道と考えます。本発表会は、「文化」や「地域学」を学ぶ鳥取大学立教大学の学生たちや研究者、一般の方々などのさまざまなにんげんが集い、自身の身体で経験し得た知性とも言える「研究」を発表します。生活者の視点からみつめる社会のあり方や未来を生きる若者の価値感覚に触れ合うことで、「だれか」の目を借りて、一個人が抱える「となり」の世界をのぞいてみましょう。老若男女が集い、みんなのめくるめく研究を語らうことで、身体が動き出すようなわくわくする時間を共に過ごしませんか?是非とも、ご参加ください!

 

日時:2018.8/4(土)13:00〜20:00、8/5(日)10:00〜16:00 ※開場は30分前

受付会場:たみ(鳥取県東伯郡湯梨浜町中興寺340-1)

その他イベント会場:汽水空港、梅や、よどや、旭区公民館、湯梨浜町商工会

 

参加費:1日1,500円(二日通しは2,000円)※学生・町内の方は無料

定員:40名(要予約/定員に達していない場合は当日受付可能)

 

お申し込み・お問い合わせ:

にんげん研究会(担当:蛇谷りえ)

ningenkenkyuukai*gmail.com *を@に変換してください。 

0858-41-2026(たみ)

 

 

タイムスケジュール

2018.8/4(土)

12:30 開場・受付 会場:たみ

13:00 開会のあいさつ

13:30 「なんちゃって、にんげん研究学会!」会場:汽水空港、梅や、よどや

3つの分科会に別れ、文化や社会学を学学生と一緒に「研究」を発表&ディスカッションします。

17:00 発表終了

18:00 「振り返りながら、楽しく交流会」会場:旭区公民館 会費:1500円

各分科会でどのような話題があがったのでしょうか?食事をしながら、交流を深めます。

20:00 終了

 

2018.8/5(日)

9:30 開場・受付 会場:たみ

10:00 「松崎ドラマチック物件ツアー」

集合場所:たみ 案内人:三宅航太郎

松崎地区にある地域住民が集う拠点やお店、家の中までまちあるき。この町の営みをのぞいてみましょう。

11:30 お昼休憩

13:00 「地域に関わるための○○○をつくる」〜たみの実践を事例に〜

会場:湯梨浜町商工会

発表者:五島朋子、蛇谷りえ+三宅航太郎

コメンテーター:モリテツヤ、他地域住民のみなさん

司会:小泉元宏

地域に関わるには、何が必要なんだろう?「たみ」をテーマに、さまざまな発表者の視点を手がかりに見えてくるものは一体何か、探してみましょう。

15:00 「はじまってしまった...にんげん研究」

会場:湯梨浜町商工会

発言者:佐々木友輔、竹内潔、稲津秀樹、他全員

二日間をとおして、発見したこと・もっと話したいことをみんなで語り合います。

16:00 閉会のあいさつ

 

発表者大募集!

あなたの「研究」を発表してみませんか?

生活の中で日々工夫をしたり、苦労している「研究」を発表してみませんか?

※発表受付締め切り:7月31日(火)

※別紙にある「にんげん研究発表者応募シート」をご覧ください。

 

参加申し込み 締め切り 8月1日(水)24時まで

下記の内容を明記の上、電話あるいはメールでお申し込みください。

(1)お名前 (2)人数 (3)電話番号 (4)所属 (5)交通手段

(6)8月4日の夜の食事会参加の有無(会費:1500円※飲酒は別途精算)

(7)研究発表をする・しない(発表を希望する方は、別紙「研究シート」を記入の上、7月31日(火)までにご提出ください)

詳しい応募概要は、下記の「にんげん研究発表者応募シート」をご覧ください。

データをお渡しできますので、一度お問い合わせください。

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発表者リスト(順不同)

鳥取大学地域学部 五島朋子ゼミ
アートマネージメントを学べる研究室です。とは言いつつも、まちづくり、伝統芸能舞台など多くの話題で話をで盛り上がっています。現在ゼミ生は一人です。そんなゼミ生の卒業論文のテーマは「祭」。アートマネージメントと祭との関係性も模索しつつ、様々な知識を駆使して研究を進めています。ゼミ生が少ないとはいえ、自由に活発に多くの人と交流できる研究室です。(ゼミ生 松本 凌 記)
 
鳥取大学地域学部 稲津秀樹ゼミ
新任教員なので、ゼミも1年目です。卒業生はまだいないので、ゼミ生とテーマやフィールドを耕している状態です。担当者自身は昨年、研究仲間と『社会的分断を越境する―他者と出会いなおす想像力』という本を出しました(青弓社2017年)。構造化された社会問題を生きる当事者/他者の「しんどさ」と向き合い、それでも共に生きようとする人びとの意志や実践、表現や想像力を学び続けたいと思っています。
 
鳥取大学地域学部 竹内潔ゼミ
別名「創造地域論ゼミ」。教員は茨城県で公務員として文化政策に携わっていましたが、研究者に転身。鳥取大学には2017年に着任し、ゼミは2018年に立ち上がったばかりです。現在のところのゼミ生の関心は、文化の地域間格差音楽アウトリーチ、伝統文化・伝統工芸による地域づくりなど。それぞれが関心のあるテーマから、文化や芸術となってあらわれるにんげんの創造性と地域との関係について研究していきたいと思っています。
 
鳥取大学地域学部 筒井宏樹ゼミ
美術史の研究室です。ゼミ生は巨匠画家を研究する人から、鳥取や地元の美術家を研究する人がいます。また美術だけでなく、音楽、マンガ、イラスト等を研究する人もいます。さらに、卒業制作としてアニメーション、音楽発表等の実践に取り組む人もいます。現在のゼミ生は岡本正文君。絵を描いたり、パウル・クレー研究をしています。岡本君が製作したLINEスタンプ「なんでも拾うよグローブちゃん」「角張うさぎちゃん」は只今販売中。
 
鳥取大学地域学部 佐々木友輔ゼミ
視覚メディアと表現に関わることであれば何でも、興味・関心の赴くままに制作(作ること)と研究(書くこと)を続けられる場を理想とする研究室です。現在所属しているのは、4年の村上大樹君。視覚メディアを用いての私小説的表現について研究・実践しています。昨年度は古典的ハリウッド映画の脚本の構造を学んだり、鳥取発の地域映画制作企画に参加していました。卒業制作では短編映画を制作しています。
 
立教大学社会学部 小泉元宏ゼミ
立教大学社会学部の3学科・1コース(現代文化学科・社会学科・メディア社会学科・国際社会コース)に所属する学生を中心に構成される研究室です。国際基督教大学ICU教養学部の学生らも活動に参加しています。美術・音楽・映像・演劇などのアートや、現代文化・ライフスタイル、コミュニティ形成などのテーマを、社会学文化研究のアプローチから捉える研究を展開しています。「特別な」人たちだけのものと思われがちなアートや創造活動の、「当たり前」に思えるいまの社会における意味を考えています。
 
モリテツヤ 汽水空港店主
汽水空港店主兼農夫。AB型、蟹座。幼少期に経験したインドネシア北九州の環境やカウンターカルチャーなどの影響を受けて、自分の手で自給できる生活をつくるために2011年に鳥取へ移住。2012年に鳥取県東伯郡湯梨浜町に巡り会い、2016年に古本屋「汽水空港」を開業するが、思いとどまって再び改装作業。暗黒時代に嫁のアキナに支えられて、2018年7月に無事にリニューアルオープンをする。
 
三宅 航太郎、蛇谷 りえ うかぶLLC 共同代表
2012年に鳥取県東伯郡湯梨浜町に設立した「合同会社うかぶLLC」。三宅、蛇谷は共同代表を務める。主に宿と飲食が併設したスペース「たみ」(湯梨浜町,2012〜)、「Y Pub&Hostel」(鳥取市,2016〜)の運営しながmら、グラフィックデザインの制作、鳥取大学や「HOSPITALE」プロジェクトのマネジメント、アートディレクションなど、多岐にわたる活動をする。
 

企画主催 にんげん研究会

2012年に鳥取大学地域学部の学生らとゲストハウス&シェアハウス&カフェ「たみ」を運営するうかぶLLCで立ち上げた研究会。2013年以降、鳥取大学地域学部の複数のゼミなどが参画し、合同ゼミとしてゆるやかに活動している。地域社会の中でひとりの「にんげん」がどのように活動し、いかにして仲間を増やし環境をつくるのかについて、生活する人々の視点で、読書会やトークイベント、研究発表会などを行う。2016年から「地域と文化のためのメディアを考える連続講座」、2017年から「地域社会の記憶と文化のためのメディア・プロジェクト」を始動する。

 

 

主催:

にんげん研究会

鳥取大学地域学部五島ゼミ・佐々木ゼミ・稲津ゼミ・竹内ゼミ、立教大学社会学科小泉ゼミ、うかぶLLC)

共催:鳥取大学地域学部附属芸術文化センター

人口希薄化地域における地域創生を目指した実践型教育研究の新展開(戦略3-1)連携事業

にんげん研究会『聞く』からはじまるコミュニケーション〜「ハッピーアワー」上映会&トークショー

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「ハッピーアワー」上映会

2018年8月18日(土)・25日(土)
開場時刻 11:30 上映開始 12:00 上映終了 17:30
※上映時間:5時間17分/途中休憩あり
会場 鳥取県立博物館 講堂(鳥取市東町2丁目124)定員:250名
駐車場台数に限りがありますので、できるだけ公共交通機関をご利用ください。
チケット(当日券のみ・予約不要):2000円

▲各種割引あります!(割引は併用不可)
・学生割(要学生証提示)400円引
・ペア( 2人以上)割 一人200円引
・シニア割(50歳以上)200円引
トークショー参加割 200円引

 

映画『ハッピーアワー』公式サイト

 

 濱口竜介 RYUSUKE HAMAGUCHI
1978年、神奈川県生まれ。 2008年、東京藝術大学大学院映像研究科の修了制作『PASSION』が国内外の映画祭に出品され高い評価を得る。その後も4時間 を超える長編『親密さ」、東日本大震災の被害者へのインタヴューから成る 『なみのおと』『なみのこえ』、東北地方の民話の記録『うたうひと』(共同監督:酒井耕)、染谷将太を主演に迎えた「不気味なものの肌に触れる」を監督。2015年に『ハッピーアワー』を発表し、ロカルノ、ナント、シンガポールほか国際映画祭で主要賞を受賞。一躍その名を世に知らしめた。第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選ばれた最新作『寝ても覚めても』は9/1全国公開。

 

問い合わせ先
鳥取大学 地域学部 佐々木ゼミ所属 村上大樹
電話 080-6344-5418
Email mukku8n*gmail.com *を@に変えてください。

 

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濱口竜介監督×出演者トークショー&交流会
「人と出会って、自分をみつける」
インタビュー形式で出演者の皆様にお話していただきながら、映画『ハッピーアワー』の裏側にある「聞く」ことによって生まれるコミュニケーションについてお伺いします。

2018年8月19日(日)
開始時刻 15:00 終了 17:00 交流会 18:00~(会費2,000円ドリンク付)
会場:Y Pub&Hostel(鳥取市今町2-201)
参加費:500円+1drinkオーダー
定員:40名(要予約)

司会:村上大樹+松本凌(鳥取大学地域学部)
登壇者:濱口竜介監督、川村りらさん(純役)、出村弘美さん(日向子役)、坂庄基さん(風間役)、久貝亜美さん(淑恵役)、田辺泰信さん(栗田役)、殿井歩さん(葉子役)、椎橋怜奈さん(こずえ役)

 

予約受付
Y Pub&Hostel
電話 0857-30-7553
Email mail@y-tottori.com
お名前・人数・トークショー/交流会の参加有無をご連絡ください。

 

なぜ今、この場所で『ハッピーアワー』を上映するのか?

言葉を聞いて、相手を受け止める
僕たちが運営するにんげん研究会の講座で濱口監督をお招きした際、「<聞く>ことによる映画づくり」をテーマに『ハッピーアワー』の制作現場のお話を伺いました。「聞く」ことによるコミュニケーションは、互いに言葉を聞き合い、分かり合い、受け止め合うことを意識したものです。その中で信頼関係が生まれ、真に迫るやり取りを引き出すことができるのです。僕はこのお話を聞いて、自分がいかに相手の言葉を蔑ろにしていたか気づかされました。相手の言葉の表層をその人の全てだと思い込んで、対話をそこで終わらせてしまうことが度々ありました。「聞く」ことを通じて、その人と誠実に向き合おうとする姿勢が、コミュニケーションの本来あるべき姿なのかもしれません。みなさんも『ハッピーアワー』の鑑賞、そして濱口監督や演者の方々との出会いを経て、コミュニケーションについて新しい発見をしてみませんか?みなさんのお越しを心よりお待ちしています。

村上大樹鳥取大学 地域学部地域文化学科 芸術文化コース)

 

上映会&トークショー企画
にんげん研究会
鳥取大学地域学部の複数のゼミとゲストハウス&カフェ「たみ」を運営するうかぶLLCが共同して活動する研究会。地域社会の中で、ひとりの「にんげん」がどのように活動し、いかにして仲間を増やし環境をつくるのかについて、生活する人々の視点で、読書会やトークイベント、研究発表会などを行う。2017年度には、「地域と文化のためのメディアを考える連続講座#2」を開催し、濱口監督や他分野の実践者を講師として招いた。

 

 

鳥取大学地域実践型教育活動
「にんげん研究会『聞く』からはじまるコミュニケーション〜「ハッピーアワー」上映会&トークショー
主催:鳥取大学にんげん研究会
担当:村上大樹(佐々木ゼミ)、松本凌(五島ゼミ)
企画・運営協力:うかぶLLC、NEOPA Inc

 

6月14日 にんげん研究会レポート

 6月14日。松崎のゲストハウスたみでにんげん研究会がありました。今回の参加者は学生4名、一般3人の計7名でした。一般の参加者のうち一人の方はその日たみにご宿泊されていた方で、にんげん研究会に興味を持っていただき、飛び入りで参加していただきました。にんげん研究会はそんなふうに気軽に参加していただける敷居の低い研究会です。このレポートを読んでくださっている皆様の中でも、まだにん研に行ったことないという方は是非次回のにん研への参加をご検討ください!
 さて今年度にんげん研究会では、昨年度に引き続き「地域の記憶を記録するメディアプロジェクト」に取り組みます。「地域の記憶を記録するメディアプロジェクト」とは、「有名じゃない人」、「鳥取在住で何か物を集めている人」、「自分につながりのある人」へのインタビューを通じて、普段は特に取り上げられることもない地域の人々の生活の様子を記録しようというプロジェクトです。
 今回のにん研ではメンバーのウォーミングアップとして、メンバー同士でインタビューをし合い、その後口頭で報告し合うというワークショップを行いました。インタビュー時間は30分で、時間内にペアになった人と交互にインタビューし合いました。自分は昨年度もこのメディアプロジェクトに参加していましたし、「地域と文化のためのメディアを考える連続講座」も受講していたので、人にインタビューをして、それを「その場にいなかった人」に向けて発信するということはそれなりに考えてきたつもりです。しかし今回のウォーミングアップでは、発信する場にインタビュー対象もいるということで、不思議な緊張感の中でのワークショップとなりました。
 その後の感想では、「話の盛り上がり」というのが一つポイントとして上がりました。僕はインタビューとは一方的な質問の連続ではなく、相互的に言葉が交わされる対話の一つの形だと思っています。ですからインタビューするにあたっては、いきなりテーマに直接的にかかわる質問を投げかけるのではなく、対象のプロフィールなど基本的な情報を引き出す中で会話を温めていき、そこから何かテーマに関連する部分を見つけていくというのがよいと思っています。しかし会話の盛り上がるポイントとは必ずしもテーマとリンクするものではないので、話の方向をコントロールして、テーマに関するやり取りでもその盛り上がりを保ち、新鮮な言葉を引き出す意識が大切だと感じました。
 また発信するにあたっての編集の存在の大きさにも気づかされました。対象から聞いた話のポイントを組み立てなおして、結果的に美化する形に落とし込んでしまっていたり、整合性をとるために省略・構成しなおしていたりと、発信するまでには無意識のうちに数々の段階を踏んでいるのです。今回インタビュー対象として発信される場に立ち会ってみると、意図しない補足が入っていたり、話の順番を入れ替えて着地点が設けられていたりと、内容は僕が話したことであるはずなのに、かなり新鮮で驚かされました。しかし自分が話した内容を、他者のボキャブラリーや考えを通して改めて受け取ってみるというのは、自分が他者からどう見えているのかなど、新たな自分自身の姿を発見する良い機会だと思いました。
 さて次回のにん研ではそれぞれが地域の方にインタビューしてきた内容を報告し合います。インタビュー対象は「行きつけのバーのマスター」や「最近断捨離を始めた“松崎の神様”」や鳥取大学の教授など様々です。とても面白い報告会になりそうなので、まだにん研に参加したことないという方は是非お越しください。

(鳥取大学 佐々木ゼミ4年 村上大樹)

【次回の日程】
2018年7月26日@ゲストハウスたみ

5月17日 にんげん研究会レポート

 お久しぶりです。いよいよ本日5月17日(木)より2018年度にんげん研究会が始動しました。にん研とは鳥取大学地域学部の学生と一般の方々が一緒になって、自分の興味関心を、本を読んだり人に聞いたり話したりして調査し、その都度発見したことなどを自由に発表し合う、程よく緩くて程よくためになる研究会です。
 今回の参加者は15名程で、新しく参加してくださった方が半分以上を占めておられました。それに加えてゲストの方(後述)のお子さん二人も遊びに来られていたので、今回のにん研は新年度第一回目にふさわしくとても賑やかなものになりました。
 さて、そんな様子の2018年度第一回のにん研には、4月より鳥取短期大学に赴任されることになった渡邊太さんをお招きして、ご本人の自己紹介と、今興味があることについてお話していただきました。
 渡邊さんは鳥取に来られる以前、大阪で自宅カフェ「太陽」や「コモンズ大学」といったコミュニティづくりの場を作ってこられました。きっかけは、渡邊さんが過去に勤めていたある専門学校の近くに「太陽」という、民家をそのまま店舗として利用しているカフェを発見したことです。「太陽」には、当時の渡邊さんと同じく、少し不安定なお仕事をしておられる方や、引きこもりの方など、変な言い方をすれば、「世間から少しズレた人々」がさまざま集まる場所だったそうです。とは言ってもただ「変人が集まる場所」というよりかは「どんな人でも入り込める、受け入れられる場所」だったのだと思います。知らない人同士が同じこたつの中でコーヒー片手にぶっ飛んだ議論を繰り広げる。一見無くてもいい空間にも思えるけれど、今のように都市部で、何でもかんでも民営化されて有料化されている社会においては、無料でたくさんの人が自由に集まれる空間や広場というのはとても大切なものなのかもしれません。
 渡邊さんはお話の中で「空間のデザインによってそこで生まれるコミュニティの様子も変わる」と仰っていました。それを分かっているせいなのか、確かに渡邊さんはその場その場の空気を楽しんでおられるような印象で、ゲストハウス「たみ」で行われたにんげん研究会にもあっという間に馴染んでいたように見えました。
 そんな渡邊さんは鳥取に来てまだ間もないので、鳥取のコミュニティや芸術文化の様子についてはまだまだ模索中だそうです。今後の渡邊さんの動向に注目していきたいですね。(笑)
 さて次回のにんげん研究会は6月14日にゲストハウスたみで開催予定です。まだにん研に来たことないよって方は是非是非来てみてください。

(鳥取大学 佐々木ゼミ4年 村上大樹)

映画「記憶との対話〜マイノリマジョリテ・トラベル、10年目の検証」 上映会+トークイベント

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「にんげん研究会」(にんけん)とは、鳥取大学の学生らといっしょに、"にんげん" をテーマに研究する集まりです。3月は、鳥取市にある「ことめや」を会場にして開催します。 

様々なマイノリティ性を抱えた表現者が集まって創られたパフォーマンス作品「東京境界線紀行『ななつの大罪』」(2006年発表)は、表現活動における〈障害〉の概念への問題提起として大きな評価を得ました。その伝説的なパフォーマンスの記録と、作品に関わった人たちの10年後を検証する映画「記憶との対話」(http://mimajo.net/)の上映を通じ、〈障害〉と〈健常〉の境界線の再考、障害と表現活動、そして多様な人々と共に生きる地域の姿を考えます。

 パフォーマンスを製作した「マイノリマジョリテ・トラベル」と、映画を製作した「マイノリマジョリテ・トラベル・クロニクル実行委員会」の活動紹介、映画上映(約60分)後、映画が提起する問題をきっかけとしながら、ゲスト(実行委員会代表:樅山智子さん、事務局:長津結一郎さん)を交えて、参加者と共に対話を深めていきたいと思います。

 

開催日時:2018年3月16日(金)18時〜21時

会場:ことめや(鳥取市瓦町527)

参加費:無料 定員25名(先着順・予約不要)

ゲスト:樅山智子(作曲家)、長津結一郎(九州大学助教

司会:蛇谷りえ(うかぶLLC)

 

 

地域社会の記憶と文化のためのメディア・プロジェクト

主催:鳥取大学にんげん研究会・地域学部附属芸術文化センター 五島朋子

鳥取大学:人口希薄化地域における地域創生を目指した実践型教育研究の新展開(戦略3ー1)支援事業

お問い合わせ うかぶLLC 蛇谷りえ

・メール jatani@ukabullc.com

・電話 0858-41-2026(たみ)

 

*マイノリマジョリテ・トラベルとは?*

代表・樅山智子の呼びかけで2005年に立ち上げ。2006年に「障害」と「健常」、「マイノリティ」と「マジョリティ」の境界線に問いを投げかけ、その線引きの行為を可視化するパフォーマンス作品「東京境界線紀行『ななつの大罪』」を発表。表現活動における「障害」の概念への問題提起をし、その先見性と実験性が評価された。

公式サイト

http://mimajo.net/

Facebook

https://www.facebook.com/mimajo2005/

 

*ゲストプロフィール

樅山智子 

(作曲家、マイノリマジョリテ・トラベル主宰) 福井生まれ、ニューヨーク/カリフォルニア育ち、東京在住の作曲家。スタンフォード大学にて作曲と文化心理学を二重専攻し卒業。文化庁新進芸術家派遣制度研修員としてオランダ王立ハーグ音楽院作曲科留学。世界各地で領域を横断するサイト・スペシフィックなプロジェクトを展開し、社会的マイノリティのコミュニティや異分野の専門家等との恊働を通して、同時代的かつ民俗的であるからこそ現代社会に対するコメンタリーとなりうる音楽を探求している。 https://www.tomokomomiyama.com/

 

長津結一郎 

九州大学大学院芸術工学研究院助教東京藝術大学大学院修了、博士(学術)。専門は文化政策、芸術社会学。異なる立場や背景をもつ人々同士の協働と、そこにあるアートの役割について探求している。2018年2月発売の著書『舞台の上の障害者:境界から生まれる表現』(九州大学出版会)にてマイノリマジョリテ・トラベルに関するフィールドワークを掲載。その他、これまでの企画に『東京迂回路研究』などがある。

 

「地域と文化のためのメディアを考える連続講座」の第二回レポート

1月21日。午後4時から午後6時半ごろにかけて、鳥取市瓦町にある「ことめや」でにんげん研究会がありました。今回は今年度にんげん研究会のテーマになっている「地域社会の記憶と文化のためのメディア・プロジェクト」の一環で、「地域と文化のためのメディアを考える連続講座」の第二回として催されました。「地域社会の記憶と文化のためのメディア・プロジェクト」とは「観る」「言葉にする」「聞く」という要素をベースとして、メディアを考え直してみようというプロジェクトです。今回はその中の「言葉にする」ということにスポットを当てたお話でした。

今回はゲストに哲学者の鞍田崇さんをお招きしてトークイベントが行われました。当日は約30名ほどの参加者がありました。前回は学生の参加者が多かったですが、今回は一般の方にも多くお越しいただきました。

さて、鞍田さんのお話では主に「民藝」という言葉についてスポットを当てておられました。「民藝」とはもともとはなかった言葉であり、20世紀初頭に柳宗悦によって作られた言葉です。この「民藝」という言葉が誕生したおかげで、以前から存在していた伝統的な生活用品に、「美」をはじめとする新たな価値が見いだされ、さらにはそれらの「物」と「人」をつなぐきっかけにもなりました。つまりこの「民藝」という一単語が、埋もれていた物の価値を世間に広め、人々がそれを中心に集まれる広場を作ったのです。

しかし鞍田さんはそのことに少しの懸念を示しておられました。たしかに「美しい伝統的な生活用品」という”見えていなかったもの”を”見えるようにした”のは「民藝」という言葉です。しかし「民藝品だから価値がある」とか、「古いものだからきっと素晴らしいものなんだろうね」という風に、言葉の魔力によって人々がそれぞれのものと向き合えなくなる状態、つまり「見えたものを見えなくする」のも言葉だということなのです。

自分はこの話を聞いたとき、ある言葉を思い出しました。

 

「名前ってなに?

バラと呼んでいる花を

別の名前にしてみても美しい香りはそのまま」

 

ロミオとジュリエットシェイクスピア(小田島雄志訳)

名前、つまり言葉とは、目の前に当たり前のように存在しているものを意識するきっかけにしか過ぎません。(そのきっかけを生むこと自体は誰でもできるような簡単なことではないと思いますが…)そのきっかけを経て、目の前にあるものと自分の目で向き合うことこそ本質なのです。

 言葉は我々にたくさんのものを見るきっかけをくれますが、それをどう判断するか、どう捉えるかは自分の目で決めることであり、自らを言葉の海の中に置きながらも、その中で流されることなく自立していることが大切だと思いました。

(鳥取大学 佐々木ゼミ4年 村上大樹)

12月15日 にんげん研究会レポート

 12月15日にゲストハウスたみでにんげん研究会がありました。今回はたみの蛇谷さんと鳥取大学関係の参加者5名に加えて、たみの住人の方一名にも飛び入り参加していただきました。内容は忘年会と、それぞれの記録の完成品の見せ合いっこ、来年の方針の話し合いがメインでした。忘年会では水餃子の鍋をつつきながら小室哲哉の話をしたり、2000年代のCMを観て懐かしいって盛り上がったり、ある失恋したメンバーの悩みをみんなで考えたり、なんかよく分からないけど楽しい感じになりました(笑)

 メディアプロジェクトはいよいよ大詰めを迎えており、編集を終えたメンバーからは様々な意見が寄せられました。なかでも印象的だったのは「記録に自分を溶け込ませる」というトピックです。これは12月13日に鳥取市瓦町の「ことめや」で行われた、映像人類学者の川瀬慈さんのトークイベントの内容にも関連することですが、記録は単に事実を並べるだけでなく、そこに「自分」を介入させることで、受け手の充実感が全く違うと思います。自分はそれを「ライブ感」というふうに言っているのですが、ライブ感があると受け手の方は記録に残されたことをあたかも自分が経験したことのように受け取ることが出来ると思うんです。僕もあるメンバーの記録を参考に再度編集してみたんですが、このライブ感を出すのって意外と難しくて、編集段階になって「あの時の自分は何考えてたのかな」って思い出そうとしてみても、インタビュー当時の自分すら編集の対象になってしまって思うように書けませんでした。だから記録って単に相手だけじゃなくて、自分自身も記録の対象なんだと思いました。

 さて来年のにんげん研究会でもこのメディアプロジェクトは継続していく予定です。自分自身このメディアプロジェクトでWebの記事の作成を含めて、自分の経験や人の話を文章化するというスキルが少しは上達したと思うので、ぜひ来年度から参加する学生や一般の方にも何か得るものがあったらいいなと思います。また運営については今年は蛇谷さんや先生が中心になってくださったのですが、少しずつ学生主体にしていって長期的な活動を見据えてやっていくつもりです。

 少し早いですが、今年もお疲れさまでした。寒い日が続きますが、どうか皆さんもお体に気を付けてよいお年をお迎えください。来年からでももし興味がある方がおられたら、ぜひにんげん研究会にご参加ください。それでは!

(鳥取大学 佐々木ゼミ4年 村上大樹)