2019年12月18日 にんげん研究会レポート

20191218日。午後7時から鳥取大学内にあるコミュニティ・デザイン・ラボで「にんげん研究会2019 地域社会の記憶と文化のためのメディア・プロジェクト成果発表会」がありました。」

約1年ぶりのにん研。(確か昨年は12月で最終回だったような)たった9カ月前に佐々木研究室を卒業したばかりですが、自分がいた頃とは雰囲気が変わっていて、会場に到着した直後は少し戸惑いました。にん研のメンバーだった頃は、レポートを担当していたのですが、今ではメモをとることすら忘れてしまっています。最近考えることや記憶することを極力省いているせいでしょうか。頭の回転が著しく悪くなっているのを実感しました。今日聞いたひとりひとりのメンバーの発表への感想は分かりません。「ありません」というか、なんだか「分かりません」。

これはメンバーだった頃から感じていることですが、にん研に行くと自分自身が浮かび上がってきます。蛇谷さんや五島先生、佐々木先生に自分の話をしていると、話すはずのなかったことまで口に出てしまいます。そうすると頭の中で考えていたことが、相手の表情や切り返しによって客観視できてしまうのです。だから学生時代はにん研から帰るといつも反省や後悔ばかりしていました。今日もそうです。少しは大人みたいに物事を俯瞰して見られる立場になったかと思いきや、やはり自分に自信がなくて、終始あたふたしている「自他ともに認めるピュアボーイ」のままでした。

ビデオコメントでは言うのを忘れてしまいましたが、三原屋さんについての発表も聞いていて心地よかったです。

今回のプロジェクトで、皆さんそれぞれが自分の表現媒体を模索して、これまでの成果を落とし込んだのだと思います。僕は考えることが出来なくなってしまったので説得力がありませんが、人に伝える媒体が自分の中で選択・確立できていることは財産だと思います。写真や映像、絵やデザイン、テキストでも演劇でもトークでも、上手く伝えられるかどうかは後回しにして、「これを使って伝えたい」という媒体を考えられることがこのプロジェクトの魅力かもしれません。

ただ、しつこいようですが、元にんげん研究会コアメンバーとしては、媒体を統一することで制約やストレスを少しだけかけて、それぞれが試行錯誤した結果を互いに共有し、発見を経て還元し合うというプロセスを是非楽しんで欲しいと思います。

3人でいた場所が無くなってしまったようで少し寂しい気もしますが、にんげん研究会の更なる発展をお祈りしております。(笑)

鳥取大学卒業生・むらかみ