2019年7月18日のにんげん研究会の参加者の声

今回のにんげん研究会(以後、「にんけん」)の定例会後、参加者に前回に引き続きアンケート調査を行った。前回よりも一般の参加者が多く、アンケートの回答内容も全体として前回よりも充実したものになっている印象を受けた。

 

にんけんメンバーは現在、1人の対象者にインタビューを行い、その人のことを深く聞き出すという調査を各自進めているが、その“インタビュー“についての気になる意見がアンケートの集計中いくつか見られた。

 

インタビューによる調査を行っている当事者であるにんけんメンバーからは「これ以上聞き出せそうにないような人がいるように感じた」、「『地域の記憶をアーカイブする』というにんけんのテーマに自分の調査内容が合致していないような気がする不安がでてきた」などといったネガティブな意見が書かれていた。調査を始めて2回目の発表の場となった今回の定例会であったが、ここにきて新たな課題が個々人で見つかり始めているようであると感じた。

発表の場で飛び交ったコメント等を受け、今後どのように調査を進めていくのかを今一度見直す必要がありそうだ。  

 

上述のものとは違い、そのようなメンバーにヒントを出すような意見もあった。

一つは「インタビューという行為以前にインタビュー対象者のこころをいかにして開くか」といった意見である。”インタビューをする”という行為をしていくにあたって、特にこれまでに親交のなかった人を対象とする場合、対象者の心を開けるかどうかで聞き出せることに大きな違いが出てくると考えられるため、インタビューをする場づくりや空気づくりをどのようにしていくのかを事前に考えておく必要があると感じる。

 

また、次回以降の定例会において、発表者が第三者にインタビューの熱が伝わりやすいようにいかに工夫して発表するのかに期待したい。

 

渡辺大志、山下紗世、石賀玲花(鳥取大学地域学部)