2017年10月18日 にんげん研究会レポート
2017年10月18日に、にんげん研究会(以下にん研)がありました。今回は鳥取大学関係の参加者5人とたみのじゃたにさんに加えて、和歌山から自転車で旅をしているカイくんが参加してくれました。そのおかげなのか、いつにも増して発表や質問が盛り上がり、19時から始まった会は予定を2時間ほどオーバーしてしまいました(笑)
さて、今回のにん研の内容ですが、以前から進行している各メンバーのインタビューの現状を報告し合い、今後紙媒体にまとめていく上でのルール決めをみんなで行いました。
インタビュー発表では先回に発表された「WindowsXPを集めるおじさん」「生き物に愛を注ぐ人」の追加報告や、「鹿野町のイラストレーターMさん」「Hさんの日本画」といった方向性をガラッと変えた取材の報告がありました。ブラッシュアップされた取材のほうは、これまでににん研のメンバーから出た意見や疑問がインタビュー内容に反映されていて、「こぼれてしまう要素」が少なくなって充実している印象を受けました。
新しい取材は、「こんな人がいるんだぁ~」という相変わらずの「わくわく感」や好奇心をくすぐられる感覚は得られるものの、やはり「こぼれてしまう要素」が多いなあという感じがしました。
この「こぼれてしまう要素が多い」という感覚は、僕自身が強く感じていることです。僕が今回取材したのは鳥取市で40年以上日本画を自宅で描き続けておられるHさん(通称トシちゃん)という女性の方なのですが、自分がトシちゃんを目の前にして話を聞いてる中で感じた「あったかい気持ち」とか「その時間が充実している感覚」が、いざプレゼンにしてみるとなるとほとんど抜け落ちてしまっている気がしました。これはきっと細かなエピソードや自分と取材対象だけで共有してしまっている情報を、編集にあたって主観的にそぎ落としてしまっているからだと思います。編集するにあたっては、「読む人」を意識して、自分も初めて知るような「まっさらな気持ち」で書こうと思いました。
さて、このメディアプロジェクトも来月22日のにん研で紙媒体としてお披露目になります。それぞれの内容はインタビュアー各々が編集するのですが、編集にあたってのルールは以下の10個です。
以上の制約に沿って一か月間の間にメンバーが紙媒体にインタビューをまとめてきます。メンバーが共有する大きなテーマは一つ…「世間話っぽく」(笑)。
次回11月22日(19時~21時)のにんげん研究会では、お披露目と合わせて座談会を行い、その内容も編集後記のような形でまとめようと思いますので、興味のある方はどなたでも是非いらしてください。